浜島のプリンスで てこね寿司



浜島のプリンスで てこね寿司

志摩の郷土料理といえば一番初めに思い浮かぶのがてこね寿司です。僕自信は志摩のソウルフードって何よ?って訊かれたら、「カツオ茶漬け」と答えますが、志摩市を知る観光客にアンケートを取ったらやはりてこね寿司になるかと思われますw

てこね寿司は新鮮な魚の刺身をたれに漬け込み酢飯に混ぜ込んだお寿司なんですが、志摩では基本的にカツオを使います。マグロやハマチ、鰺や鯖を使うこともありますが、とにかく”てこね”といえばカツオが本線です。

そんな志摩の味、カツオのてこね寿司を出すお店はたくさんありますが、その中でもずいぶん昔から、てこねといえばココなんじゃね?他とはひと味違うんだよ。と云われている浜島のプリンスにてこねを食べに行ってきました。

うなぎとてこね寿司のお店なのに「プリンス」って、どうにもそぐわない名前のお店ですけど、昔は喫茶店をやっていてその時の名前のままてこね寿司屋さんに移行したそうだ。って誰かに訊いた事があります。ホントかどうか知らんけどwww

店内は座敷テーブルが4つとカウンター、奥にはお座敷の広間もあるようです。平日の11時過ぎに入ったらまだ誰もいなくて、貸し切りでした。今まで何回か来た時にはチラホラお客さんはいたけど満員で入れないようなことはなかったので、よっぽど運が悪くなければ混んでて座れないようなことはなさそうです。

今日は「海女のてこね・上」を注文。特・上・並の差は入っている具の差です。並はシンプルなカツオのてこね寿司、今回頼んだ上はカツオのてこねの上にハマチとイワシとマグロとうなぎが乗っかったもの。特は以前頼んだ時の記憶では、それよりももっとほかの刺身が乗っかってててこね寿司なのか海鮮丼なのか分からないカンジだったように思います。

うなぎ屋さんでもあるのでみそ汁ではなくお吸い物。画像では良く分かりませんが、のりと刺身の下にはづけのカツオがびっしりでご飯はそんなに多くなくて、若者には物足りないかもしれませんが鄙びたおっさんにはちょうど良い量です。美味しいかどうか?美味しいに決まってますwww

この浜島ではカツオは米のようなもので夕食にはご飯とおかずとカツオが必要だと友人の父親が言ってました。確かに、浜島町の友人の家に遊びに行くたびにカツオを食べてる親父さんを見かけましたもん。

確かに考えてみれば、志摩では魚といえばマグロよりカツオの方が一般的なように思います。もちろん、いろいろな魚を食べますが、美味しい刺し身が食べたいな~、という時のファーストチョイスはだいたいケンケンのカツオになりますです、ハイw(ケンケンとはケンケン漁という、船を走らせながら一匹ずつ捕る漁法で網で一度に大量に捕るカツオより高価で取引される)

ただ、カツオは当たり外れがあって、美味しいカツオだと大皿に山盛りの刺し身もあっという間になくなりますが、美味しくないカツオだとあまり売れ行きが良くないんですよね~まあ、そんな時でもお茶漬けにしちゃえば全部なくなっちゃいますけどw