的矢大橋は志摩の心霊スポットであるのか?



的矢大橋は志摩の心霊スポットであるのか?

スペイン村から鳥羽方面へ向かうパールロードの途中に掛かっている的矢大橋は、的矢牡蠣で有名な的矢の近くにある赤くて大きな橋です。とてもきれいな橋なのですが、海面からの高さが非常に高くて、高所恐怖症の人ならとても下を覗くことはできないような高さです。

しかしこの橋の特徴はそんなところにはなく「的矢大橋」でググるとすぐ下の検索に出てくる語句ですべてが分かってしまうのではないでしょうか?

そう、この橋からは過去に何人もの人が飛び降りをしている怖い橋なのです。ただの噂ではなく、実際に何人もの人が飛び降りて亡くなっているのを知らない地元民はいません。顔は知らないけど僕の遠い親戚も2人飛び降りています。昨年も、橋から少し鳥羽方面よりにずっと放置されていた車があり、「なんでこんなとこに車が放置してあるんだろうね?」と話していたその車が、よそから来て飛び降りを図ったひとのものだったそうです。

とにかく、ありえないほどの人が飛び降りているのですが、いまだに飛び降りて助かった人の話は聞いたことがありません。僕は飛び降りる人の気持ちはまったくわかりませんが、きっと鬱病とかでまともな精神状態ではなくて、もう飛び降りること以外の事は考えられないような状態なんでしょうねえ・・・そうじゃなければ、こんな所から飛び込めるわけがありません。

これが、飛び込む人が最後に見る風景だとしたら・・・

怖っ!

的矢大橋からの飛び降りはダメ!ゼッタイ!!

後を絶たない的矢大橋からの飛び降りですが、やはり周りの人にかなりの迷惑をかけることになります。飛び降りるとなかなか見つけることができないので捜索には時間と人手が掛かります。飛び降りてもすぐに発見されることはまれであり、大方は一度沈んでから腐乱して浮き上がってくるので見つけるのにしばらく時間が掛かり、その間に水分を吸って膨れ上がり腐り魚介類につつかれ、ひどい状態で発見されます。この近辺ではあおさのりや牡蠣の養殖が盛んでそのいかだにえべっさん※=溺死体が引っかかると、見つけた人はしばらくごはんが食べられないほど酷い、と言ってました。

また、”高いところから飛び降りる際には意識を失うからその瞬間は感じない”といわれますが、それじゃあスカイダイビングもバンジージャンプも出来ません。表面張力でコンクリート並みの固さになった海面にぶつかるその瞬間まで意識はあるんじゃないかと思います。橋の欄干を越えて飛び出した後海面までの数秒間、何を思うのでしょうか?後悔しても絶対後戻りできないのに・・・

的矢大橋に幽霊はいるのか?

的矢大橋は観光客も多く、僕がこの写真を撮った日もたくさんの家族づれやおばちゃんのグループが橋のたもとの展望台に来ていました。すぐ近くにあるロイヤルホテルの部屋の窓からも的矢大橋が見渡せます。初めてこの場所に来た観光客は何も疑問に思わず記念写真を撮ったり「きれいだね~」と笑いあっていますが、そんなバックボーンを知っている地元民は、夜この橋を車で渡るのを嫌がる人もたくさんいます。ぼくには霊感なんてコレッポッチもありませんが、やっぱり夜ひとりでこの橋を渡る時は、なんだか嫌な感じがします。

霊感のある、いわゆる「見える人」だけが女の人が立ってるのを見た。後から聞いたら2日前に・・・なんて話はいろいろなパターンで何度も聞きました。見える人が女性だったり子供だったり、見えた幽霊が飛ぶところだったり、血だらけだったり,ついてきたり、と話はいろいろですが、夜には暗く寂しい道ですから、そんな話しを何度も聞く場所は、やはりあまり気分のいいものではありません。橋のたもとのお地蔵さんにはいつも花が供えられています。

このお話しとは直接関係がないのかもしれませんが

磯部方面から的矢方面に向かう山深い道路の途中に、小さな鳥居が立っているのですが、これは一体なんなんでしょうか?

とても気になります。