伊勢神宮と西行法師



なにごとのおはしますかは知らねども

伊勢神宮といえば、西行法師も神宮に詣でて、こんな歌を詠んでいます。

”何事の おはしますかは しらねども かたじけなさに なみだこぼるる”

お坊さんである西行法師が、神社に参拝した時に、それでもなんだか

おごそかな気持ちになってありがたいことだ。っていうような歌ですね。

仏教徒が神道の神社に参拝してそれでも神聖なものを感じるなんて、
地政学的にも特殊な日本人ならではの宗教観を垣間見れますよね。
何があるのか、誰がいるのかは知らないけど、(知ってはいるけど認めていない?)
それでも「なみだこぼるるほどの かたじけなさ」を感じるほどの、
何かを感じたというのは、今使われている言葉で言えば、「パワースポット」ということになるんでしょうね。

それでも、自分の生涯のよすがである宗教とは別の宗教に対して、
かたじけない=ありがたい・畏れ多い・恥ずかしい
という感情を抱くところに、日本人の優しさを感じますW

伊勢神宮ってひとつじゃないの?

実は伊勢神宮って、ひとつじゃないんです。
まあ、神社の総本山的な位置づけですから、ただ、「神宮」と呼ばれているらしいのですが、ヤクルトの本拠地じゃないんだからねえ ┐(´д`)┌
その「神宮」とりあえず2つに分かれています。内宮と外宮ですね。
内宮が天照大御神を祀った一番大事なトコロではあるんですが、
外宮も衣食住の守り神である豊受大御神を祀ってる大事なトコロです。
まず、外宮から参ってその後内宮へ行くのが順番的には正解です。

県外から観光に来たなら、近鉄電車で伊勢市駅で降りると、降りてまっすぐ7~8分歩いたところが外宮になります。
外宮から内宮へは、歩くと1時間くらいかかっちゃうので、タクシーかバスでないとちょっとしんどいですね。

それじゃあ、内宮と外宮、伊勢神宮はふたつでひとつなのか?
油断しましたね。とんでもない。ふたつどころじゃありません。
伊勢神宮は辺りの市町村一体に125個の別宮を持ってるんです。
辺りといってもけっこう広範囲で、
度会郡,大紀町,玉城町,度会町,志摩市,松阪市,鳥羽市,多気郡,多気町
の4市2郡に分布

これ、とても1日や2日では回れません。
僕の住む磯部町にもにも、伊雑宮っていう神社があって、
毎年6/24には田植え祭が行われています。

その他にも、

僕が幼少のみぎりに通っていた小学校に上がっていく坂道の手前に、
地元では

ほおとしさん」って呼ばれている小さな神社があります。

正式名称は「佐美長神社」というのですが、よくよく調べてみると、

伊勢神宮ゆかりの、由緒正しい神社だったようです・・・

参考サイト

伊雑宮所管社 佐美長神社

佐美長神社 – 伊勢白ペディア~伊勢白山道事典

無人の小さい神社なんですけど、(時々神宮管轄の人が掃除に来るだけ)
伊勢神宮からつながる森に囲まれた静かな所です。

どこからか飛んできた鶴がくわえていた稲の穂を落としていって、
そこから田んぼが出来たという謂れがあるらしく、
「穂落としさん=ほおとしさん」と呼ばれてて、すぐ上にある小学校の校章も、
鶴が稲穂を咥えたデザインになっていますwww





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